2007年07月31日
駭客神〜The God of Hacker〜33
門倉は知らなかったが、アルゴンソフトからデータを盗んだハッカーに対する抹殺指令は、まだ完全には解除されていなかった。
もちろん、データを盗むのに門倉も関係していたわけだが、彼自身はそのことを覚えていない。
西にもフィネガンにも、余計なことをわざわざ門倉には説明するいわれなど無かったし、彼自身そう説明されても冗談だと思ったに違いない。
ファントム側にとっては、たとえ門倉と組んでいたとしてもハッキングに関わっていたのなら抹殺するのが当然だと考えていた。
なまじ門倉に知られて話がややこしくなるよりは、知らない間に始末してしまえという心づもりも在ったのかもしれない。
桜井の後をつけていた男の手元で、何かがキラリと光った。刃物のようだ。
とっさに間に合わないと判断した門倉は、大声を出す。
「危ないっ、リー・・・・・・!」
―― 違う。リーインではない。サクライだ。
「さ・・・・サクライ! 逃げろっ!」
いきなり名前を呼ばれて、驚いた桜井は振り向く。
見覚えのあるような無いような白いスーツ姿の男が、そこにはいた。
その瞬間、すさまじい衝撃に桜井の身体はなぎ倒された。
門倉をも衝撃が襲った。彼は両腕を交差させて、頭をかばう。
『SIVA』のブースが爆破されたのだ。
・・続く
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